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北極圏の先住民族「サーミ」


北極圏の先住民族「サーミ」

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昨日は目的地へ向かう途中、思いもよらない素晴らしい遭遇にワクワク!

それは~北極圏の先住民族「サーミ」との出会い。

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歩いていると・・・・・・壁という壁にトナカイが描かれている。
なに、なに、これは~ステキね~!!

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そしてショウウインドウの中には、大きなサーミの人形が。
そばにはティピや動物や・・・・

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もう、完全に「おのぼりさん化」していますね。
写真撮りまくり。

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止まりませんわ。
結局、ショウウインドウ全部を写真に収めるという、見てる人は笑ったでしょうね、笑。

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その場所は、新宿伊勢丹。
伊勢丹さん、やりますね~(^-^)
嬉しいですね~。

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さて、「サーミ」という民族は、どんな民族なの?

もっと知りたくて、帰りに伊勢丹の7階の展示場へ行きましたが、これがなんと、
外の大胆さとは裏腹な、ひっそりと小さなコーナーでカードを売っていました。

ど~して~どうしてなの?
もっといろいろ紹介してほしかったな・・・・・・なんと残念な。

ほんと・・・・がっかり、です、伊勢丹さん!


以下、ウィキペディアから抜粋。

サーミ人(サーミじん、北部サーミ語:Sápmi)とは、スカンジナビア半島北部ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族。
フィン・ウゴル系。サーミ語を話すが、ほとんどがスウェーデン語、フィンランド語、ロシア語、ノルウェー語なども話すバイリンガルである。
ちなみにラップランドとは辺境の地を呼んだ蔑称。彼等自身は、サーミ、あるいはサーメと自称している。
北方少数民族として、アイヌ民族などとの交流もある。錫を使った手工芸細工が有名である。

もともと狩猟・遊牧を行なう民族であるが今日、ほとんどのサーミは定住生活を営んでいる。
チェルノブイリ原発事故以降、トナカイの汚染が進み、伝統的な放牧生活を送る事はいっそう難しくなってきている。
キノコや地衣類などの菌類は放射性物質を吸収しやすいと言われ、トナカイの主食がハナゴケ(地衣類の一種)であることから、
特に汚染が進んだと思われる。

かつては「ラップ人」とも呼ばれていたが、近年は蔑称のため避けられている。
人種はフィン人とともに北ヨーロッパ系の特徴である金髪碧眼のゲルマン系同様にコーカソイドに属する。

サーミ人の信仰は、そもそも森羅万象に宿る様々な精霊を対象とした精霊信仰であった。
季節、人間や動物の健康や繁栄、自然がもたらす様々な災害や恩恵、あらゆる物が精霊の力によるものと信じていたのである。
そのため、全ての事象の根源である精霊の声を聞くシャーマンの存在は、サーミ人の宗教において必要不可欠なものだったのである。

精霊たち、また、父であり、母である太陽や大地と交信し、森羅万象の変化の原因を突き止めるために存在していたのが、
ノアイデと呼ばれるシャーマンであった。
ノアイデは極めて稀な才能であり、それ故に、彼らは常に尊敬と畏怖の対象であり続けていた。

サーミ人の社会は、神の意志と、シイーダ内の古老たちの知恵に基づいて運営されていた。
古老たちは、現世の問題(人々の諍いや、狩猟、漁労を、いつ、どこで行うかといったようなこと)を解決していたが、
神や非現世に関する問題に関しては、ノアイデに一任されていた。

ノアイデはシャーマン・ドラムを打ち鳴らしながらトランス状態に陥り、どの精霊が問題を引き起こしているのか、
どうすればそれを解決することができるのかを知るのである。
誰かが病気になったとき、その魂は肉体を離れているという考え方がサーミには存在しているが、
この「盗まれた」魂を取り戻し、病気を治すのも、ノアイデの仕事だったのである。

こうした精霊信仰も、16世紀に入り、キリスト教の布教がラップランドまで及んだ時、例外なく弾圧の対象となった。
現在サーミ人の大多数がルーテル教会、もしくは正教会に属しているが、17~18世紀までには、この基盤はすでに出来上がっていたと見られる。
この流れに抵抗し、精霊とノアイデへの信仰を忠実に守り続けたサーミ人も、決して少なくはなかったが、宣教師たちは、彼らを迫害し、
特にノアイデの改宗、撲滅に努めた。

キリスト教布教の動きが最も高まったのが、19世紀、ラエスタジアス牧師(彼自身もサーミ人である)が、サーミ人の改宗に訪れたときであった。彼が創始したラエスタジアス派はノルウェー、スウェーデン、フィンランドで現在でも広く信仰されている。

こうしたキリスト教化の流れの中で、それでもノアイデは19世紀半ばまで生き残っていた。
精霊に付いての知識や薬草を用いての民間療法の方法は今なお伝承されているが、
それと信仰が結びつく、ということは、完全になくなってしまった。

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アメリカ先住民族やアイヌ民族、世界中に存在した幾つもの民族と同じですね。
森羅万象に宿る様々な精霊を対象とした精霊信仰であり、シャーマンの存在といい、
古代の世界中が同じだった。

そして強制的に改宗されていった。
精霊のことや薬草の知識が失われていった、とても残念です。

日本でも同じことが言えますね。
日本の場合、古代においてもですが明治維新という近年においても大切な伝承が消されてしまったのは、
かえすがえすも残念なことです。

いいもの、大切なことは残していきたいものです~ミタクエオヤシン。

by mamashiningmoon | 2014-12-05 17:46 | Comments(0)